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トップ・ハットのkyonのレビュー・感想・評価

トップ・ハット(1935年製作の映画)
3.5
アステアとジンジャー・ロジャースの華麗なる共演。

確か『紫のカイロのバラ』で、アリシアが観ていたのはこっちか『コンチネンタル』。


30年代の優美な世界観の中で繰り広げられる上流階級たちのラブコメディ。


自由に気ままに生きてきたアステア演じる演者がロジャース演じるトレモントに一目惚れ。
トリシアもアステアに好意を寄せつつ、勘違いから彼を既婚者だと思い込み(さらには友人の旦那)、なかなかくっつかない笑

観客は双方の気持ちから状況まで知らされているから、俯瞰的な視点で楽しむ。


ただこの作品の魅力はアステアとロジャースによるダンス、ダンス、ダンス!

歌い踊るアステアから始まり、
最後は2人で華麗な舞踏会。

その名の通り、トップハットの軍団でアステアが踊る場面すごい好き。燕尾服ってかっこいいなぁ。


タップダンスのところ、やっぱり見入っちゃって、映画というもともと見世物的な要素の面白さが浮かび上がる。舞台では見れない視点で映されるダンス。


トレモントが乗馬?でパンツルックなの、シャネルの延長線を感じられるし、膝上から踊る度に広がるドレスの裾はコスチューム・デザイナーの技ですな。
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