面白かった。
幼児誘拐事件。
4歳の幼い少女が、誘拐されてから3日たつのに見つけられない警察にやきもきした叔母夫婦が、その町をよく知る私立探偵の所にやってくる所から物語は始まる。
麻薬常習者の母親の娘は果たして将来幸せになれるのか。
子供を愛する気持ちと自分の欲望を秤にかけた時にどちらが勝つのか。
児童虐待のニュースが日常茶飯事となった日本においても重ね合わせて考える部分が少なくない。
ベンアフレックの初監督作品との事ですが、完成度が高いですね✨
勘のよい人はすぐにカラクリを見抜いてしまうかもしれませんが、それでも見応えはあると思います。
最後のシーンが秀逸だったな~。
ソファーに座るあの人とあの人…。
“これでよかった?”と訴えかけてくる感じがすごーく出ている!
映画を見ていてよく思うのは「何が正しいか?自分の信念を貫く事は果たして正義なのか、それとも自己満足なのか?」ということ。
この映画もまさにそこを突いた問いがあり、それが最後のシーンに集約されていたかと。
いや~、難しい問題ダ☆
「善」の行いがかならずしも良い方向へ向かうとは限らないけど、「悪」の行いを見逃していいものか…。
主人公のパトリック(ケイシーアフレック)は過去に何があったかは推測するしかないけれど今は、神に背くような行いはしたくない、という信念をお持ちのようです。
それが時にイラッとさせるんですね~。
イイコちゃんぶってンじゃねーよ!と突っ込みたいことしばしば。
でもあの真摯な眼差しでジーッと見つめられたら許してしまいます…(ケイシー、若くてかわいい…ww)
脇を固めるモーガンフリーマン、エドハリスといった渋いおじ様たちの切ない役どころも素敵です!