豪奢な女性遍歴をもつイケメン事業家が、迫りくる死期を回避するために、将来の女性遍歴を早急に埋めなければならなくなる。「性と死」を題材に取っている、エロティック・コメディ。
「将来の女性遍歴リスト」を入手した主人公が、そこに明記されている女性たちを相手に取り、順繰りにセックス劇を繰り広げていく。プレイボーイ気質の男を「滑稽なもの」として捉えながら、「生きるための活力としてのセックス」が展開される。
リストを消化させることができるかどうかのサスペンスと、多様な女性たちとの交流によりドラマが進行するのだが、長台詞によるダウナーな心情吐露がメイン。せっかくボブショートのウィノナ・ライダーがいるのに、アクティブに動いてくれない。
ただ、後半部から始まる、主人公の性意識の刷新へと繋げていく展開は、それなりに見応えあり。全体的に、日活ロマンポルノ3本立て興業の、3本目の作品という印象。
