あきしげ

ベネズエラ・サバイバルのあきしげのレビュー・感想・評価

ベネズエラ・サバイバル(2005年製作の映画)
2.0
ベネズエラのカラカスが舞台の作品。
もちろん、ベネズエラ初の長編映画。

南米のイメージを挙げるなら、
・カーニバル
・陽気
という明るいイメージだけど、
・麻薬
・治安が悪い
実際はこれが現実となります。

その中でカラカスは、
治安が悪い事で有名。

強盗、殺人、レイプは日常茶飯事。
まさに殺る前に殺れという世界だ。

しかも、正義の味方である警察。
彼らも裏では色々とやっている。
犯罪者から薬を横取りをしたり、
職権乱用で片付かない行為など、
もうやりたい放題となっている。

ほとんどの人間は貧困層。
毎日の生活が苦しい人々。
その為に人から奪います。
金品や生命まで奪います。
数千円で人が殺されます。
それが当たり前の世界だ。

本作では貧困層が富裕層を狙う。
三人組のギャングが体現します。
彼らは真面目に働く事などより、
手っ取り早く金銭を手にしたい。
銃があるから犯罪に走っている。

これがベネズエラの毎日。
そういうメッセージです。
観光地として悪くないが、
治安が台無しにしている。

本作はフィクションであるけど、
ベネズエラで実際に起きている。
南米でも珍しい事ではないです。

それでも本作は最後に救われます。
解放された時の複雑な感情の中で、
主人公は生きている実感をします。

映画としては面白くないが、
南米の社会女性を知るには、
お手本になる作品だと思う。
あきしげ

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