アラジン

アウトレイジのアラジンのレビュー・感想・評価

アウトレイジ(2010年製作の映画)
3.9
北野武任侠映画3部作 第1段。
設定環境と登場する組織をおさらいしておくと、、、
関東最大の暴力団組織『山王会』関内会長(北村総一朗)加藤本家若頭(三浦友和)
山王会の直参(二次団体)である「池元組」池元組長(國村隼)小沢若頭(杉本哲太)
池元組傘下(山王会三次団体)の「大友組」大友組長(ビートたけし)水野若頭(椎名桔平)石原金庫番(加瀬亮)他
「村瀬組」村瀬組長(石橋蓮司)※山王会池元組の池元組長と兄弟分の盃を交わしている 木村若頭(中野英雄)他

物語は山王会の幹部会合シーンから始まり、本家より傘下の池元組長に対し外部団体の村瀬組を〆るよう司令があり、池元は兄弟分の村瀬を〆る役目を配下の大友組へ命令し、大友組vs村瀬組の抗争へと発展。
武闘派ヤクザ大友組の追い込み方ハンパないね〜そして終盤の殺られ方もハンパねえ〜!
モンモン背負った椎名桔平兄貴コワ格好良いッス、残忍に殺してきたから殺される時もエグいわ…

池元の二枚舌っぷりといい、関内会長の「そのうち俺の盃やるから」って餌チラつかせつつ焚き付けて大友組諸共池元組のシマとシノギを狙った内部抗争の元凶っぷりには、実態を知ったときの下克上はやむ無しと思ってしまいますねー。
ヤクザの世界だから親分の言うことに子分は従うしドンパチやって命を取りあうし報復しあうって作風となっているが、一般社会に置き換えて考えてみても上に立つ者による私利私欲のための二枚舌に下のモンが振り回される構図はそこら中であるんだよね〜
裏切り&下克上もアリだが、やったらやり返されるのも世の中の常なんだよなー・・・
ってのも任侠映画を通じて見事に描かれている作品ですね。
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