このレビューはネタバレを含みます
安定の「コノヤロー」の応酬。もはや定期的に摂取したい中毒性すらある。
ひたすら画面内でうごめく黒光りするスーツ、高級車、拳銃がずっとツボにはまりまくってたまらない。そしてそれぞれバリエーションに富んでいて面白い。
組同士の巨大な抗争とかでなく、一つの組のなかでの二重三重の縦の繋がりと横の繋がりで繰り広げられる血みどろの内紛という感じ。
やり取りの中での些細なセリフや挙動から、微妙な負の感情の淀みみたいなのが感じられて、そこら中に今にも爆発しそうで冷や冷やするような火種がばら撒かれているよう。そして最後にボルテージを上げて勃発する精算の襲撃。
悪い人たちばかりだけれど、やっぱたけしさんが一番暴れとるな。痛めつけ方とか殺し方になんとなくニュアンスが含まれているように感じられるのがまた良い。無くても全然いいんだけどね。
最後に生き残るのがアウトレイジ達の中で雌伏していた中間管理職共ってのがまた皮肉でいい。