思ったのと違った。
ブランドをいかに作っていったかのストーリーなのかと思って観たが、恋愛(?)模様ばかりで服飾に対するシャネルの思いが伝わったかというと微妙…
こだわりが強いのは伝わってきたけど、このストーリー展開だと、信念を持って革新的なブランドを作ったシャネルというよりはただのワガママで頑固なココちゃん、という感じ。
結婚しないのも、「自分の力で生きていきたい」じゃなくて「夫の恋愛感情に振り回されて不幸になるのは嫌だから結婚しない」というネガティブな選択に見えてしまった。
シャネルのブランドストーリーを深く知った上で観ていたら印象が違ったのかと思い、ホームページを確認してみたらさらに驚き。
この映画では野生児と呼ばれつつも消極的で陰鬱とした印象だったのに、HPに描かれるシャネルの人物像は溌剌として情熱的な印象。
史実と違うというよりは、どんなストーリーもフランス映画のパッケージに包まれるとこんな雰囲気の映画になってしまうのかな…？
