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ココ・アヴァン・シャネルのYOKのレビュー・感想・評価

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)
2.8
夫(仕事中)に「パージの2作目見たわ」ってLINEしたら、「たまにはハートフルな映画も観なさいよ」って返事が来たんだけど、はぁとふる…?って感じなのでココ・シャネルについて紐解くことにした。(支離滅裂)

昔ド深夜に放送してるのをリアタイしたけどいまいち心に響かなかった記憶。ココ・シャネルってそれまで扱いにくさを理由に嫌煙されていた生地をファッションとして昇華した人よね??ジャージの人よね?みたいな朧気な記憶かしかないので、今だ!見るぞ!ってなんかガッツが湧いたんですわ。謎ガッツ。

オドレイ・トトゥ可愛いねぇ~!!!タバコ吸う様とかは格好良いの凄いわ。オドレイ・トトゥのアメリはもちろんムード・インディゴって映画が大好きなんだ。ひぃ…観たい…。

映画なので全てが全て本当ではないと分かっているものの、それにしてもココは出会う人が良かったんじゃないかなると思う。屈辱的な思いもしただろうけど、それでも豪華な家で雨風しのげたのは運が良い方なのでは?

映画の最初からお針子してたり、愛人の家でのびのびしながらも勝手に服縫ってみたり、人のファッションに手を加えてみたりとそれとなく「ココ・シャネル」として活躍する事となる元を仄めかしてる。ただこれが映画の半分以上をしめるので、うーん…長いなァとも思った。

ここの愛人でパトロンのバルザンは面倒を見てくれてはいるものの、ココを始めとした女性全般を下に見ている様子がみてとれる俺様気質って感じ。ココも文無し家無しだからバルザンから離れらんないしで、なんかもうどっちもどっちなんだけどさ。

話が進むにつれて男女の面倒くさい恋愛模様がめちゃくちゃになる中でココの「働きてぇ~!」って気持ちがずっと継続してて、時代的にどうだったのかわからんけど、なんか町に出て仕事探すとか出来なかったのかな?なんて思ったりもした。不満げに金持ちの遊びに加わってるココ、なんでここに無理しているんだ…。

なんでこの映画を昔見て「いまいち!」って思ったんだろ、って改めて観てわかったわ。ココ・シャネルじゃなくてガブリエル・シャネルを描いているからだわ。

この映画って「ココ・シャネルになるまでの序章」って感じなので、ココ・シャネルとしてシャネルをどう作り上げたかを描いている訳では無い。「ココ・シャネルとしてどんな仕事をしていたのか」を観たかった私としてはちがうそうじゃ無かった!ってなってしまったんだわ。

なんかちょっとフランシス・コッポラのマリー・アントワネット見た時と重なる。あれもどうやってマリー・アントワネットが豪華絢爛な生活からフランス革命の露となったかを観たかったのに、ベルサイユから逃げたところで終わったので「え!?ここで!!?」ってなったんだよな。まぁ好きだけど。

自分があって、仕事をしたいって信念があって、男性が求める女性らしさに抗う姿は格好良い。んだけど、バルザンの加護の元で優男とイチャついてるところを描かれても…なんかなぁ。バルザンとココとボーイの三角関係見せられて「これがココ・シャネル!素敵!」とはなら無くない?
みんな性に奔放ですね…(白目)

ココ・シャネルとして確立する流れが、流れ星か?ってくらい短くまとめられてて、そこが観たかったんだけども~!!???ってなっちゃったし、おそらく成功したであろうくだりのココがめちゃくちゃつまらなそうな顔してて複雑だったわ。

どんなめで見ればこの映画を楽しめたのか複雑なところだけど、スキャンダラスなココの恋愛模様を楽しめばよかったのか?一世一代の恋だったんだろうか…。わからん。

ココ・シャネルの凄さがこれといって伝わってこん映画だった…ううう…。
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