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生体ジャンク!狂殺の館のhorahukiのレビュー・感想・評価

生体ジャンク!狂殺の館(1984年製作の映画)
3.4
長年会ってない狂ってる姉が、ワンちゃんを使って主人公の周りの人をぶっ殺していくキチガイ系のイタリア産スラッシャー。

近くでレンタルしてなかったので取寄せました。正直全く期待してなかったんですけど、思ったより面白くてビックリ!!取寄せの甲斐がありました(*^^*)

あらすじ…
聾唖学校の教師をしている主人公ジュリア。7年前から一度も会っていない双子の姉から突然手紙が…。姉は昔から暴力的で今は精神病院に入院している。会いに行った後、姉が病院から脱走したという知らせが。その日から主人公の周りで殺人事件が起き始め…。

姉の誕生日の祝い方がとにかく狂ってる。
幼い頃、双子で誕生日が同じなのが気にくわなかったらしく、誕生日になるとベッドに潜り込んだ主人公に凶暴な犬を引き連れて怖がせたり、タバコを押し付けたりの嫌がらせを永遠繰り返してた。主人公はそれがトラウマになっていて、間近に迫った自分の誕生日に姉に何かされるのではと恐れてる。

本作の殺人鬼は犬をけしかけて人を殺させるんですけど、獰猛な犬が人をめちゃくちゃに噛み殺すシーンは、人によるものとはまた違った怖さがありますよね。腕噛み切ったり、首すじ千切ったり。ただ、低予算のせいか噛み殺す場面を見せるのは二回くらいしかないのが少し残念。

でも、その低予算を逆手にとって色んなアイデアで怖さや気味の悪さを演出してるのがうまい。他の犬を利用して獰猛さをアピールしたり、正面からのアップや高い位置からこちらを真っ直ぐ見下ろすシーンにより絶望感を煽り、抗えない死の恐怖を感じさせる。そして、留守の間に自宅のドアに犬がめちゃくちゃに引っ掻いた跡が残ってるというのも、脅威が避けられないほど身近に迫ってきたことを伝え、恐怖心を煽るナイスな演出。

そして何よりの見どころはクライマックスの食卓シーン。ジャケ画像にもなっていて、その異様さと気持ち悪さは抜群。恐らく『悪魔のいけにえ』を意識してるんでしょうね。流石に本家には及びませんが、誕生日を祝うために用意されたカラフルな装飾やケーキと地獄のような空間とのギャップがひたすら不気味で、良い味出しています。

あと「ポポポポーン」っていうBGMが多用されてて『食人族』に似てるな〜と思ってたら、同じ人が音楽を手がけてるっぽいですね(笑)あっちもイタリア映画ですし、結構売れっ子な作曲家だったのかな。