ひさかた

グラディエーターのひさかたのレビュー・感想・評価

グラディエーター(2000年製作の映画)
5.0
穂に触れる。柔らかく、こそばゆい感覚が暖かい風と共に私の手を優しく包む。心地よい陽の光を浴びて、私はこのささやかな幸せを存分に享受できることを夢見ている。

怒声。男達の唸り声。光を決して受け付けない剣と鎧、そして飛沫をあげる赤い生命。
戦場では一切の感情を受け付けず、私もまたそれを受け入れて粛々と剣を奮わせる。ひとえにそれは、夢で得た感覚を現実で掴むためであった。

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世界を再現する、リドリー・スコット監督の飽くなき情熱にただただ感動。スクリーン上にあのときのローマが、確実に存在しています。そんな感覚を得られる映画はそうありません。
とにかく、画面に映るすべてが愛おしい。
そんな映画です。
ひさかた

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