41歳の春

グラディエーターの41歳の春のレビュー・感想・評価

グラディエーター(2000年製作の映画)
3.0
重ー厚ー長ー大ー!。
ベン・ハーとかスパルタカスみたいなハリウッド伝統のローマ史劇の2001年度版といった印象。
尺も長いし芝居も大仰だしリドリー・スコット御大のテンションも相当ギンギンだったんでしょうなぁ。
ラッセル・クロウの気合もマー半端無いけどそれ以上に敵役のホアキン・フェニックスのキモさも半端無い。
このホアキンが演じたコンモドゥスという皇帝が五賢帝時代の盤石のローマ帝国を斜陽の時代にした元凶のバカ皇帝という評価がされているらしいがそのまんまのボンクラぶりでホアキンの出世作とされてるみたい。
トッド・フィリップスのjoker観てホアキン知ったクチだが、jokerのホアキンは狩野英孝にしか見えなかったが本作のホアキンは狩野英孝には見えなかったけとナルシス丸出しの芝居はまんま狩野英孝だった。
いっそ狩野英孝がコンモドゥス演ってりゃ良かったのになぁと思ったり。狩野の方が可愛げあるしマザコン丸出しの変態野郎感はホアキンより英孝の方が向いてる向いてる。
この作品が2001年度のアカデミー賞の作品賞はじめ5部門受賞というのを知りちょっとドン引き。
ベン・ハーとかスパルタカス並みの評価しなきゃって米国のアカデミーな人々は思ったのかね。
マーしかし2020年代を生きてる人間からしたら失笑もいいトコで。
愚帝コンモドゥスの前の皇帝が次は民主主義にするべきみたいな事言ってたりしてローマの最後の五賢帝がそんな世迷い言言う訳ねぇだろうよ。我田引水も過ぎるわ。9.11直前の思い上がったアメリカの精神性みたいのが浮き彫りになっててちょっと引いちゃいました。
アレかねえ民主主義がベスト・オブ・ベストならこの20年後にトランプみたいな人間がアンタの国の大統領なんかになる訳ないじゃん。現実見ねえリベラルのから騒ぎの成れの果てがあんなバカを大統領したお前の国の民主主義だろうよ。
寝言ばっか言ってんじゃねーよと2020年代のヌルい地獄を泣きながら生きるアラフィフとしては思わざるを得なかった。
マーでも重厚長大なローマ史劇の最新版なことは確かなのでこういうの好きな人ならハマるんでしょうね。オレは駄目だった。
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