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グラディエーターのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

グラディエーター(2000年製作の映画)
4.1

最強の戦士🎬

ストーリーは古代ローマ帝国を舞台に、皇帝に逆らった罪で死刑宣告を受けた主人公が剣闘士として成長する姿を描いた作品でした。今作は2001年度のアカデミー賞で12部門にノミネートされ、作品賞、主演男優賞を含む5部門を受賞しました。20年近く経ちましたが、未だに色褪せない映像美と重厚なストーリーは必見です。古代ローマを舞台に祖国のため剣をふるい続けた英雄の勇姿に胸が熱くなりました。古代ローマの建物や衣装、CGにも細部までこだわりが凄いです✨そして最大の見所は大迫力の戦闘シーンです。命を懸けて戦う男たちの勇気と覚悟がビシビシ伝わってきました。本物の英雄の生き様に涙します。そして戦う戦士のラストは涙ものです。本当の英雄とはなにか、国と民とは何か、深く考えさせられる作品です。

"世界観"
冒頭から始まる戦闘シーンでいきなり世界観に引き込まれました。印象に残ったのが敵陣に降伏を迫りに行った伝令が断頭された状態で、馬に乗せられて帰ってきたシーンです。生優しい世界などなく、理不尽で慈悲のない暴力がはびこる古代であることが強烈に印象付けられました。また、洗練された戦闘描写も素晴らしく、敵味方入り乱れての大乱戦は臨場感がリアルに再現されていました。カメラワークも秀逸で倒れた兵士の視点をローアングルからのぼかしで表現するなど、細部までこだわりが感じました。

"復讐劇"
主人公マキシマスのどん底からの復讐劇に魂が震えます。祖国と家族のために戦っていた将軍がすべてを奪われてしまう展開は、観ていて本当に心が痛かったです。ローマ帝国にも見放され、家族も奪われ、生きることに絶望してもおかしくないはずなのに、それでも立ち上がるマキシマムには胸を打たれました。マキシマムを突き動かすのが、復讐心なのか、生存本能なのか豹変するマキシマムの姿が大きな見所の一つです。グラディエーターとして次々と屈強な男たちを殺していく姿には、かつての将軍として軍を率いていたころの面影はまるでありませんでした。かつて名声を手に入れた人間の絶望からの復讐劇が激アツです。マキシマス役を演じたラッセル・クロウの演技力は素晴らしいの一言です。そして皇帝役のコモドゥスを演じたホアキン・フェニックスの表現力も見事です。人間の誰もが少なからず持つ、嫉妬、野心、承認欲求といった歪んだ一面を強く持つ皇帝コモドゥスを見事に演じていました。何度殺してやりたいと思ったことか、、
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