c

グラディエーターのcのレビュー・感想・評価

グラディエーター(2000年製作の映画)
3.2
ローマ軍の将軍としてのマキシマス、グラディエーターとしてのマキシマス。
静かな野獣の様な佇まいと険しい目つき、口数少ない低い声、ラッセルクロウの無敵のカリスマ性がすごい。


ホアキン演じるコモドゥスは、可哀想。
父である皇帝アウレリウスに愛されたくて愛されたくて、認めて欲しくてそれだけを求めて大きくなって来たような男。
「優しい言葉と抱擁が欲しかった
世界を滅ぼしてでも愛されたかった」
こんな素直な言葉を大人の男が、お父さんに泣きながら口に出して言えるんだから、どれだけ父を愛していたのか。

なのに、「お前が息子だったら良かったのに」とマキシマスを愛し可愛がり、次の皇帝にと望む皇帝アウレリウス。
そりゃ、コモドゥスの孤独と闇は狂気となってしまうだろうなぁ。
遂には姉へ、満たされない愛への渇望を向ける様にもなるし。。。


「大切なのは家族のみ」と妻と息子を模した人形を肌身離さず持っているマキシマス。
なのに、残虐に彼の家族に手をかけたコモドゥス。
それはあかんわ。もうマキシマスの恨みは止められないよ。

コロッセオでのグラディエーターの殺し合い、ラストの一騎打ちちょっと魅せ方が物足りなくもありましたが
無双のマキシマスと、孤独の淵のコモドゥスが堪能出来ます。
あと、マキシマスと元カノの濡れ場が変に無いのも良かった。
c

c