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たのしい知識のsonozyのレビュー・感想・評価

たのしい知識(1969年製作の映画)
3.5
ゴダールによる”たのしい知識”が得られる?実験的作品。

暗闇のスタジオで側方からの照明を受ける2人、エミール(ジャン=ピエール・レオ)とパトリシア(ジュリエット・ベルト)が、“映像と音の解体”の思考実験を始める。。

暗闇のスタジオパートは五月革命前に撮影され、その後、五月革命の状況を反映した素材(写真や図版に書き込まれたゴダールの手書き文字、音声やささやき声、街頭の記録映像など)をインサート/編集されてます。

思考実験の二人の結論は…
●エミール
“ミゾトディマン”=メトッド(方法)+サンティマン(感情)の結合。ようやく見つけた映像と音を定義する言葉。

●パトリシア
“今までにないもの。この先もない。もう存在するから。”
(とメモってみてもよく分かりませんが。笑)

フランス国営放送の依頼を受けたテレビ用作品だったが、完成後に放映を拒否され、検閲により映画館での公開も禁止されちゃったというゴダールらしい?(笑)作品。

日本語字幕を追って理解しようとしてもほぼ無理なので徐々に眠気が…笑;
ゴダールの思考遊戯を眺める感覚で見ていると面白みがジワる感じでした。

タレ目とふっくら唇が魅力のジュリエット・ベルトのブルーのニットやマフラー、小道具の透明傘(赤い縁)が可愛い。
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