おむぼ

ザ・パッセージ/ピレネー突破口のおむぼのレビュー・感想・評価

3.4
 B級ナチス映画。ユダヤ人一家がナチスの迫害から逃れるために、老人の用心棒といっしょに街を越え山を越え、スペインへ脱出するまでの映画。
ユダヤ人一家の味方と敵、用心棒バスクとフォン大尉はどちらも冷徹に見えるが、不器用なだけの男か悪魔のような男か、その奥に情があるかないかの対比が見事だった。
大尉のわかりやすくイカれた感じは見てると怖さよりもはや笑いのほうがくる。尋問中にスープを作り、野菜といっしょに指を切り刻むとか、椅子にくくりつけてガソリンふっかけて燃やし殺すとか、娘を攫った前でニヤニヤとしながらズボンを脱いで見せて、娘がいちばん見たくないであろう鉤十字を見せて精神的にも凌辱してみるとか。まあ、肉体的にも凌辱するんだけれども。
そんで、娘がしっかり犯された後にバスクが現れるのがいいんだよね。正統派ヒーロー映画なら犯される前に行くものね。間に合ってないのよお。
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