さざなみ映画祭で鑑賞。
作品を作るにあたって監督自ら介護の仕事に従事して取材を重ねたという、映画に対する誠実な、愛のある卜部監督。
出演している役者も素晴らしいく、リアリティがありすぎて苦しく、疲れた…
ほとんど台詞はない
繰り返される仕事から帰ってオムツ替えの日々
ある日突然帰って来た あの男
娘が面倒をみる、犯罪者であり、母を殺したも同然な父親
憎しみ
だけど、父である。
息子ではなく、娘が、という設定が物語のドラマがキュンとなる方向に連れていっている気がした。娘と父親という関係性が私にはもう思い出すだけでまた涙が溢れてしまう。
医者が「いい娘さんでよかったですね」と父親に言った一言が、娘にはもう辛かった
憎むべき相手を
憎みきれない
父と言葉を交わすことができない今
溜まっていく気持ち
だけど、吹き出た時、このぶつかり合いが 二人を救った
赦したいし、謝りたい
誰だってきっとそうだ。
ぶつかり合いを避けがちな今の時代に
響く、作品
観てよかったです。本当に。