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スキン・ゲームのmichiのレビュー・感想・評価

スキン・ゲーム(1931年製作の映画)
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「映画術」では、トリュフォーは「あまり覚えていないのですが…」と言い、ヒッチコックは「乗り気じゃないのに作らされたから、この作品は特に言うことはない」みたいなことしか語らない、影の薄い作品のようです。
成金一家が美しい土地を買収して工場を広げようとするのを、上流階級一家が阻止しようと頑張る話。成金のホーンブローワ家はずるい手で土地を手にしようとすると、ヒルクリスト家はそれを「スキンゲーム(詐欺)だ」と批難。でもいろいろ罵り合っているうちに、ヒルクリスト家も勝負に勝つことが目的になって、いつの間にかスキンゲームをしていて、事態は後味の悪い結末を迎えるなんとも救われない話。
最後15分くらいの展開が速くて、よくある唐突に終わるタイプ。ラストショットはどういう意味だろう?買い戻したのに結局奪われたってこと?よく分からない。

競売シーンは白熱しておもしろかった。入札する人をパンでカメラがびゅんびゅん追って、土地の落札額がが値上がりしていくいく緊迫感を演出。さすがです!
あと、美しい風景から、それが印刷された競売のポスターにジャンプするシーンのつなぎが好き。
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