タツヤ発掘良品に認定された37年前のジェラルド・
カーゲル監督唯一の実話に基づく異色の【サイコ・
スリラー】。
何が異色かって、この手は大抵、連続殺人が綴られるが、
本作は、無計画で行き当たりばったりの【一件での愚行、
顛末】をじっくり描いている。
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10年の刑期から出所して初日いきなりの愚行に驚かされる。
【対比】が2つある。
行動は異常だが、モノローグは、正常。
状況とは裏腹の可愛いワンコ(ダックスフント)。
若い娘をドアノブにガムテープで、、ってのが、前代未聞の
拘束。
撮影が特殊な為、ドキュメンタリーっぽいとまでは思わない
が、このカメラワークは、今観ても斬新だと思わせ、観る価値
は見出せた。
アバンタイトルからの酔いそうなカメラ一辺倒では無く、
バリエーション有るのも良かった(終始アレだと辛い)。
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撮影しているところを撮影したメイキングが有れば観たい。
本作を一言で表すと【狂気で滑稽】という感じか、、
【フリッツ・ホンカ】は、キモさと滑稽でこの上をいく。
終盤の事故〜結末も滑稽だ。
ギャスパー・ノエ監督が影響を受けたというのも頷ける。