あー

アングスト/不安のあーのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
4.4
ギャスパー・ノエのオールタイムベスト!
上映禁止なのに60回は観た。

ヤバーッッッ。

本国オーストリアでは1週間で
上映打ち切り。ヨーロッパ各国で
上映禁止となり、
イギリスとドイツではビデオの発売もNG、
アメリカでは“XXX指定”となり
配給会社が逃亡したという。
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観てる途中から、
タイトルにうむッッ!!と赤べこ。

殺人鬼の心理を探るという崇高な
野心のもと監督が全額自費で製作、
全財産を失った。

監督の顛末がホラーですわ。

コレね。何が凄いか。って
※あくまで個人的感想デス

妄想の中では完璧な計画と
"殺人衝動"を崇高なモノにしようと
しているけれどー。

実際には、予想外の出来事に
振り回され計画と全く違う。
ドタバタな主人公。
おい。そこはそうじゃないだろう。
画面を隔てて観ている自分の方が
"完璧に計画をやり遂げるなら"

何故そうする。
私ならこうする。

って、自分の中の悪魔と対峙するのよ。

それぐらい主人公の行動の
支離滅裂さに感化されていくトコが
実は1番怖い事かも。

ヒメアノールの森田は
その躊躇の無さや瞬発力が
画面を通してカリスマ性まで
感じてしまう強さがあったが、
自分にはあそこまで出来ない。
ってストッパーがかけられる。

全く真逆の主人公の方が
実は観ている者の心の白い部分に
黒インクが染みていくように

悪魔の種を植え付けるのかも。

自分ならもっと出来る。って。

スワロウを観た後に観て、
スワロウはまだ書く気持ちになれないから
こちらを先に下書きしたけれど。

"衝動"は止められないから"衝動"
って言うんだろうな。って
2作とも改めて感じた。

後から理由も理屈もつけられたとしても。
その一瞬は。

理由も理屈も関係ないのかもしれない。
あー

あー