実在の事件が基ですが、映画用に脚色されたことによって主人公がただの殺人鬼になってしまっていて勿体無いような気がします。
この人が題材なのだとすればわざわざ映画化する必要がない…と、思わせかねない。
でも脳にこびりついて離れなくなる役者さんの狂気的な表情だったりリズミカルなテンポ感とBGMだったりは最高にグッド。
そして映画だからといって話を順序立てることなく、起承転結のないドキュメンタリーにすることでこういう「野放しにしてはいけない人間」が世の中にはいるのだと言うことをリアルに感じさせて怖くなった。よき。