唖然。この作風は実験的なものなのか、本当に糞なのか？
主人公ベルナー本人の認識と現実が乖離し過ぎていて観ているコチラも混乱してくる。「綿密な計画が出来ている」としながら全ての行動がいきあたりばったり。何よりも本人が不器用過ぎるのか被害者を拘束するのもモタモタ殺害するのもモタモタ遺体を運ぶのもモタモタと、一挙手一投足すったもんだがあり過ぎて笑える程。
作中の経過時間と上映時間が殆ど同じなのも本作の異常な部分。いちいち主人公の行動を全てカメラで追うので心底苛つかされる。着替えたり顔を洗うシーンを一から十まで見せたり、A地点からB地点までの移動工程をロングショットで映し続ける必要あるんか？ソーセージ咀嚼シーンは粘着質な不穏感があって◎。
更に被害者達の感情表現が極端に少ないのも不気味。不法侵入者の凶行に対する恐怖の表情や悲鳴など本来あるべき要素が欠如している。(主人公が見るからにヘタレだからだろうか笑)
表題の「angst」=「不安」が募るコトは余り無いが、不快感は中々他ではお目にかかれない程募ります。列記した常軌を逸したキャラクター演技・構成・展開・カメラワーク、全てが主人公の異常性を際立たせる為の計算だったとしたら成功している…のかなぁ？
犬がかわいい。主人公が何故かあまり邪険にしてなくて最終的に相棒みたいになっちゃってるのが何か良いw
