NOOO000ooo

アンチェインのNOOO000oooのレビュー・感想・評価

アンチェイン(2001年製作の映画)
4.5
万人にオススメできないが、0勝6敗1分のボクサー「アンチェイン梶」と仲間たちを追ったドキュメンタリー。ひたすらな大阪ブルースと強烈な人間臭にマジでゲロ吐きそう(褒言葉)

とにかく滅茶苦茶だ。ナレーションの千原ジュニアによって語られる一部を紹介すると、通天閣をもじったパンクバンド「ツテンカーク」でも活動し、ヤクザのロールスロイスに「威張るな」としょんべんを掛け、月が綺麗な夜に知らないおっさんに「一緒に月を見よう」と誘ったが断られ追いかけパクられ、パンクライブで「しょーもない」を連発し客全員にシバかれ、モヒカンの刈り上げ部分にLOVE & PEACEマークをくり抜き、、、極め付けは自ら興した会社「とんち商会」であいりん地区の何かと揉め、ジージャンに黄色いペンキで「魂」とペイントし、残ったペンキを頭から被り、黄色いモヒカンでタクシーにハコ乗りし、あいりんセンターにカチコミにいく。結果、パクられ障害者1級と認定され精神病院で過ごす事になる。。。

何れにしても、この人のネーミングセンス、あるいは劇中で話される言葉選びのセンス、そして奇行の種類のセンスは抜群でとんでもなく芸術を感じるし、障害者にしておくにはもったいない才能だと思う。

あいりんセンターでのホームレスの映像は生々しく貴重だと思うし、ホームビデオ(であろう)で至近距離から撮影されたボクシングの迫力や、すぐ近くでひたすら続くセコンドや観客の「殺せ」などの罵声がトランスし、テロや戦争などを題材にしたドキュメンタリーと比較しても遜色のないリアリティーで恐ろしい。障害者と芸術家が紙一重であるように、このドキュメンタリーは気色悪くてゲロを吐くほど最高なものだった。