わかうみたろう

沙羅双樹(しゃらそうじゅ)のわかうみたろうのレビュー・感想・評価

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待ちつづけては待つのをやめての繰り返しのなかで、異なる待つ対象が現れることによって待つことを忘れられるのかもしれない
つまり、期待がなくなった待つによる苦しみにかわるのは、新たな、期待が大きい待つ 
待つ対象が増えてくことで「~を待つ」から「待つ」という自動詞的なスタンスとして生きて行けるのかも
祭りも新たな生も、待つ苦しみを緩和させる新たな待つなのかも
(参考文献.「待つ」ということ、鷲田清一)

監督のもつ死生観にこの待つって軸を絡めて考えられたので凄く面白かった

バサラ祭りのシーンはお気に入り
死は生の一部で巡るものってのが監督の考えなのかなと思ってたけど、あの踊ってるシーンは死が生からかけ離れてた気がする
死は生の一部ではあるが、死を忘れた生を生きる時間つまり人が輝く時間を生きることも生には必要ってことなのだろうか、
監督が実際にそう考えてるのかは全くわかんないけど