トビー・フーパー監督の特に取り立てて褒めるところのないオーソドックスなアニマルパニック映画。
ワニに強い思い入れでもあるのか、あるいは『悪魔の沼』の失敗がめちゃくちゃ悔しくて根に持っていたのか…。真意は定かではないが、彼が5年の構想を経て作り上げた入魂のワニ作品であるのは確かだ。
巨大ワニが時速70キロで走り！水中を30ノットで泳ぎ！空中20メートルをジャンプする！水面を覗きこんだ男が桟橋ごと食べられてしまう場面は唐突すぎて衝撃的だ。浮き輪に乗ったお兄ちゃんの「オ～マイガ～」というセリフなんかも緊張感が無さすぎて笑える。ワニが大ジャンプをみせるシーンは、「よっ！出ました！」と掛け声をあげたくなるので嫌いにはなれない。
