ロサンゼルス目指して車で家出したニコールとジェシーは途中の何もない休憩所に立ち寄る。ニコールがトイレに行って帰ってくるとジェシーが車ごといなくなる。誰かに連絡がとれず途方に暮れる中、黄色のトラックが向かってニコールを襲ってくる。ニコールは恐怖の中、黄色のトラックから逃げようとするが...。
ストーリーのテンポは悪くないが、本作の売りである残酷な描写のシーンが少なく、ニコールと黄色のトラックの戦いには緊張感はあるものの、所々にばら撒かれている謎が回収されず終わってしまうため、観終ってしっくり来なかった。
ニコールは正体不明の黄色のトラックの男から逃れるため、キャンピングカーに乗せてもらうのですが、この中には不気味な家族が居て、何か関係がありそうでワクワクしました。ところがニコールが奇形の男の子の姿を見た途端、キャンピングカーから追い出されてしまいます。その後は一切ストーリーに絡むことなく終わってしまい、残念でした。
また、ニコールはトイレに閉じ込められた女性・トレイシーや警察官に会いますが、その姿が一瞬で消えるシーンがあり、彼女の想像のものなのか現実なのか分からなくてモヤモヤしました。
残酷な描写としてドリルで腹部を刺したり、指を嚙みちぎったりするシーンが非常に痛々しく出来ており、見応えがありました。ただ映像が断片的に出されるため、心にグサッと刺さる前に終わってしまうのが残念でした。
終盤に派手なシーンがあり、ホラーとして似つかわしくなかったので笑ってしまいました。
異常な男の執拗な攻撃から逃げる女性の姿を描く作品という、特に珍しくないストーリーで終わってしまっており、可もなく不可もない作品だったと思います。キャンピングカーの謎が私の中で引っかかっていてもう少しストーリーに絡ませて欲しかったです。
鑑賞日：2023年3月22日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
