hi1oaki

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップのhi1oakiのレビュー・感想・評価

4.1
“嘘から出たまこと”という言葉を実写映画化したものと捉えるのが一番しっくりくる。
まぁ普通に考えれば映像を撮り貯めるティエリー・グエッタという男っていうとこまでは真実で、2008年の『ライフ・イズ・ビューティフル』の展示から始まるバンクシーの悪ふざけでしょって思うよね。中身の無い虚構のアーティストを売り出してみようぜ…そうしたら社会はどんな反応するのかなっていう、ドキュメンタリー映画に見せかけたアート業界とそれを取り巻く人達への皮肉(=アート)。元々のタイトルは『バカにクソを売りつける方法』だったって話だし。どこからがバンクシーの演出なのか考えるだけでも楽しい。
それを真に受けたのか日本ではお台場で『ミスター・ブレインウォッシュ展』とかやってたり、彼の絵が高額で売買されてたりするわけですよね。
今まで漠然と知っていたシェパード・フェアリーとかインベーダー等のストリートアーティスト達のことを俯瞰できるドキュメンタリーとしても面白かった。
hi1oaki

hi1oaki