ミドリババァ

デイブレイカーのミドリババァのレビュー・感想・評価

デイブレイカー(2009年製作の映画)
3.8
バンバイア VS 人間 の構図モノとしては、かなり目新しく面白い作品。

よくある少数派のバンバイア 対 人間ではなく、圧倒的に人間が減少してしまった世界なので、街中もバンバイアが適応できる仕様になってるのが面白い。

結局こういう風に世界を収める勢力が変わってくると、標準的なことや当たり前の定義も変わってくるのは、視点として面白い。

―――ここから違う視点―――
今現在はコロナ禍であるが、コロナが当たり前の世界、不遜な言い方ではあるが、コロナに罹患した者が築く「次の世界」というのは実際にあるのだろうなぁ、とも思う。

例えば我々は、AIDSが最初に発生したとき、それが蔓延すると報道されたときの恐怖と混乱を知っている。
だが今や(問題はまだあるといえ)、AIDSの進行を遅らせる薬、キャリアだが発症しにくくなる薬などが比較的手に入りやすくなり、治療薬すら開発されている。
我々は、既にAIDSと共存している世界にいる。

コロナも同じように、いやそれ以上に現在この世界に蔓延しているが、この映画のように「コロナを超えた次の世界」があると信じてやまない。
―――ここまで―――

この面白さと別に、作品については、
最後が無理やり尺がなくてまとめた、という感があり、ラストだけがもったいない。