真理を見透かしている神秘の玉が、あらゆる時代にタイムスリップしながら、人生模様に干渉していく。アメリカのアダルト向けコミックを映画化している、アニメーション作品。多数の人気ミュージシャンが楽曲を提供している。
「2001年宇宙の旅」のモノリス的な位置付けの玉が案内役になり、全7話のオムニバス（別々の作家が担当）を綴っていく。アダルト向けということだけあり、セックス＆バイオレンスがてんこ盛りになっている。
各話のシナリオは、中学生男子が夢想するショートショートのように稚拙だが、日本産とはまったく異なるベクトルの、ぶっ飛んだヴィジュアルと奇想を楽しむことができる。翼竜にまたがる、女戦士のビキニのお尻がタマラン。
ぬるぬると動きまくるアニメーションと原色を基調にしたサイケデリック・アートが脳裏に焼き付く。レイトショーやドライブ・イン・シアターでマリファナを吸いながら鑑賞するという、アメリカンなスタイルを夢想してみるのも、また一興。
