ペコリンゴ

スパイナル・タップのペコリンゴのレビュー・感想・評価

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)
3.5
記録。
11まで上がるマーシャル。

かつてHR/HMに傾倒してた身としては当然本作の存在は知ってたけど、ロブ・ライナー(『スタンド・バイ・ミー』)の監督デビュー作だったとは…

アメリカ国立フィルム登録簿にも登録されている由緒ある作品…なんだけど、これは恐らく「分かる人」が笑う作品。ヘビーメタルって何?て方が観てもあまり楽しめないと思われる。

ライナーは劇中でロックのドキュメンタリー、ロキュメンタリーなんて言っちゃってるけどモキュメンタリーですよ。マジっぽいって思うのも束の間、大分ふざけてるのがすぐ分かる。

まぁ架空とはいえスパイナル・タップの面々は実際プレイもできるしアルバムをリリースしたりもしてる。騙された観客が大勢いたというのも納得だ。

基本的にはとステレオタイプなイメージとあるあるエピソードを盛ってネタっぽく煮込んだような味わい。

ドラマーは死にすぎだし、性的なアルバムのアートワークネタなんてのもクスッてなるけど、それは僕が分かってるからであって、知らない人は笑うポイントに迷うだろう。

ちなみにメタリカのメンバー曰く、「METALLICA」(通称ブラックアルバム)はスパイナル・タップの「Smell The Glove」のオマージュだそう。へー。