ひで姐

スパイナル・タップのひで姐のレビュー・感想・評価

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)
3.5
昔レンタルビデオで見たことがあったけど、今この時代にこの作品がスクリーンで見れた!ってのが最大の価値なのではなかろうか?

「スパイナル・タップ」なる(架空の)ロックバンドに密着したドキュメンタリー…という設定の本作、その作り込みっぷりが素晴らしい。例えば近年のPOVモキュメンタリーは架空のドキュメンタリーという体ではあるもののそこにストーリー性を持たせているため、一応の起承転結があったりするのだが、本作はドキュメンタリー独特の「有るのか無いのかわからないストーリー性」までもしっかりと再現してて、映画としての盛り上がりはイマイチではあるものの本当にこういうバンドがいるかのような錯覚におちいってしまう。そしてもう一つ。その活動歴の長さ故に最盛期を過ぎてやや落ち目になりかけているという絶妙な時期をとらえたところがポイント。こういう時期って自分達はまだまだイケるぜ!という自己評価と世間の評判にギャップがあったりして、そこを上手くネタに仕立て上げてるのが面白い。アルバムジャケット変更とかサイン会とかフェスの客のまばらな感じとか迷走しまくる音楽性とか、B級バンドあるある大辞典な内容。

MEGADETHのデイヴ・ムスティンが「20回は見た」と言ってたのもわかる気がするし、METALLICAも実は彼等から影響を受けてるのでは?な部分もあったりする。いや、絶対にあのジャケットはスパイナル・タップが元ネタだ!今なら確信できる!←