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「スパイナル・タップ」に投稿された感想・評価

砂場

砂場の感想・評価

4.3
ダサカッコイイロック映画の王道の作品❗️
笑って笑って最後はジーンとくる
まずはあらすじから


ーーーあらすじーーー
■映画監督のマーティー(ロブ・ライナー)、1966年、ロックの定義を変えるバンドに出会った「スパイナルタップ」だ
1982年、6年ぶりのアメリカツアーに同行し、”ロキュメンタリー”を撮った
メンバーへのインタビュー、リードギターのナイジェル(クリストファー・ゲスト)、ギター・ボーカルのデヴィッド(マイケル・マッキーン)、ベースのデレク(ハリー・シェアラー)が中心メンバー。ドラムは何人も入れ替わっている
最初のドラマーは他人のゲロで窒息死した
デビュー時はビートルズ風のバンドでマッシュルームカット
■レコード会社のパーティーで女性の重役に促され社長に挨拶するメンバー
ハイヤーの運転手はあいつらはシナトラをわかってないとこぼす
■映画監督のマーティー、批評についてだが、厳しい意見もあるが
アルバム「ミロの点滴」のださいジャケット、
■ポリマーレコードの新譜発売の打ち合わせで女性の重役は、ジャケットの差し替えを提案、マネージャーのイアン(トニー・ヘンドラ)はなんとか調整しようとするが、、、
”油まみれの女性が首輪して、男の手袋の匂いを嗅いでいる”ものが差別的と判断されたのだ
今は82年よ、古い、、昔とは違うの、、ビートルズは真っ白のジャケットも出したのよ
しかしメンバーは激怒する、どこが差別的なんだ!
■ライブ直前の楽屋、ナイジェルはパンにうまくハムが挟めないと文句を言う、イアンがなんとか宥めるが、大きいパンじゃないとダメで、イアンは二つのパンで挟むようにアドバイスするが、それじゃ食べにくい、こんなの食べたくない、、イアンはステージのパフォーマンスが心配だった
■1967年の映像、フラワームーブメントに乗っかりサイケ風フォークのバンドに
二人目のドラマーはステージで爆死した、、緑の火の玉が見えた、人体の自然発火だ
■リハーサルに、デヴィッドの彼女ジャニーンが来た、邪魔くさいなという顔をするメンバー。イアンは新譜の出来上がりを持ってきた。真っ黒いジャケットだ、文字もない、鏡みたい、顔が映る、みんな不満げ、しかしイアンは新しい概念だと譲らない
■ステージでは、繭のようなカプセルに一人一人が入っていた。順番にカプセルが開くがベースのデレクのカプセルが故障で開かない、スタッフが慌てるが開かない。
スタッフはバーナーで焼き切るとやっと開いた
デヴィッドの彼女のジャニーンの影響でバンドは東洋哲学に傾倒
■映画監督のマーティー、バンドの方向性、モーツァルト、バッハの影響を受けているんだ
新曲は「俺の息子を舐めろ」
■空港の手荷物ゲートでデレクは何度もアラームが鳴る。金属探知機が股間に反応、何か金属プレートを??股間にキュウリを入れていた
■レコード会社の広報担当がサイン会を企画したが、客がゼロ、広報は自分のケツを蹴ってくれという
バンドに翳りが、黒いアルバムの呪いだ、
デヴィッドの彼女が口出しする、ミックスが悪い、歌詞が聞き取れない、ドブリーが、、ドブリー?ドルビーだろww、、ナイジェルはデヴィッドの女があれこれ言うのに我慢ならなかった
■ジャニーンは次のコンセプトは、十二宮、陰と陽、のイメージのスケッチを出してくる
メンバーはブーイングで、ナイジェルは別の案を出す。紙にストーンヘンジを描いて、こんなイメージで
イアンはデザイナーに作らせると非常にいい出来。しかしイアンが実物はもっと大きいんでしょ?と言うと、デザイナーは、これが実物、指示通りです。ナイジェルはインチとフィートを間違えたのだ
ステージでは新曲「ストーンヘンジ」悪魔的イメージ
天井からかなり小さいストーンヘンジが降りてきた、小男が二人その周りを踊る。終了後、マネージャーのイアンに批判が集中。単位を間違えたのはナイジェルだとイアンは反論、でも客に笑われたぞ、険悪な雰囲気
ジャニーンはあんた一人では仕事を回せてない、助手が必要という。その助手とは自分のことだった
イアンはブチ切れてクソども、俺は辞める!と言って出ていった
■次の仕事は、軍の基地の慰問であった。明らかに客の雰囲気は高齢者、、、
「セックス・ファーム」を歌うと客はドン引きしている、
無線が基地の音声を拾ってしまい演奏に混乱が生じると、ナイジェルはブチ切れてギターを叩きつけて出ていく、人形劇との共演とかバンドは低迷してゆく


<💢以下ネタバレあり💢>
■映画監督のマーティー、ステージはぶちこわしですね、彼が演奏を放棄したことは初めて?
ナイジェルとは??デヴィッドとしてはもう組まないと答える
しかしステージではリードギターのナイジェルの穴は大きかった、彼の曲は演奏できずレパートリーも大幅に減った
フリージャズ&プログレ風の演奏に会場はブーイング
方向性を見失い、デヴィッドはロンドンフィルとやりてえ、と言い出す
■バンドとして終焉感が漂う楽屋に、ナイジェルがやってきた。睨むデヴィッド、ナイジェルは俺は伝令だという
イアンによると「セックス・ファーム」が日本でチャート入りした、日本公演をしないか、、
ステージが始まり、ナイジェルは舞台袖で見ていると、デヴィッドは来いと手招きする。ナイジェル復帰に会場は大盛り上がり
日本公演の様子、ジャイアンツのユニフォームで演奏するナイジェル、ドラマーだけは次々と変わる
映画監督のマーティー、あなたたちの曲は白人に向けてですね、人種差別では?
そんなことはない、仲間に向けて歌っているんだ
ーーーあらすじ終わりーーー


🎥🎥🎥
音楽映画が結構好きなので色々見るのだけども昔から不思議だったのは、ロック映画は比較的ギャグに寄ったり、ダサカッコイイ方向に寄ったり、ダメ男方面に寄ったりする傾向にありストレートにロック=かっこいいぜ!という作品は少ないと思う。
現実に我々がライブに行ったり音源を聞いたりするときはシリアスに聴くしストレートにかっこいいと感じることも多いのは嘘偽りのない感情だ。
しかし何故か映画になるとストレートにかっこいいぜ!とはならないのである。
ライブなどで没入しているときはいいけど映画として客観的に見せられるとストレートにかっこいいぜ!と言うには照れが生じるのだろうか。
これがジャズの場合は、「バード」とか「ブルーに生まれついて」とかシリアスでカッコいいもの、深刻で深いものという描き方をすることが多いと思う。

まあジャズに比べるとロックは元々ふざけているギャグ要素を持つ音楽であると言える。オジーオズボーンのコウモリ食いちぎり、キッスのメイク、
フランク・ザッパのジャケとか歌詞、ジョン・ライドンのコメディアンぶり、あの真面目な感じのU2だってzooropaで悪魔のツノつけたりしてた。
要するにギャグとロックは切っても切れない関係にあるのだ。
もちろんシリアス系のロックバンドもたくさんあるので、全てとは言い切れないがロックというのはどこかゆるく、ださかっこいいものなのだ。
ジャズではそこまでふざけたキャラは見られない、強いて言えばローランド・カークとかサン・ラくらいかな、、それでもロックのふざけっぷりに
比べると大人しいもんだ。

洋画邦画含め数多くあるギャグ系ロック映画の最高峰はこの「スパイナル・タップ」だろう。
ロブ・ライナー監督による擬似ドキュメンター形式の本作、ロックファンであれば思わず笑ってしまう場面が続出する。
・ドラマー代わりすぎw
・死因は他人のゲロで窒息死w
・死因は自然発火w
・ストーンヘンジちっさw
・裸の女性が首輪して男の手袋の匂い嗅ぐジャケw
・ガールフレンドが口出しw
・ガールフレンドが東洋思想w
・バッハの影響受けた曲「俺の息子を舐めろ」w
最初の方はまだ擬似ドキュメンタリーを真剣に作っている感じなのだが、だんだんギャグのテンションが上がってくる。

しかしこの作品は単に笑い飛ばすだけではない、最後にみんなで演奏するシーンはジーンとくるものがあるし
日本で火がついたと言う現象も、イアン・ギランとか本国に人気が逆流したことを考えるとそうそうバカにしたもんでもないと思う。巨人のユニフォームもダサカッコイイではないか。
これぞロックという映画である、ただこの手法ではもう誰も作れないともうので一回きりの手だろうなあ

ところで、本作の前身というとかなり時代を遡るが1973年に今回ギタリスト役をやっていたクリストファー・ゲストが中心となって活動した
「レミングス=ナショナルランプーン」というショーと言えるのではないか。これは「ウッドストック」のパロディーの「ウッドシュック:平和と愛と死の3日間」というステージであり、クリストファー・ゲストは
ボブ・ディランやジェームズ・テイラーのパロディをやっている。
このステージには、あのジョン・べルーシも参加しておりジョー・コッカーを熱演している。ありがたいことにYoutubeで見ることができるが
これが実に笑えるしかっこいいのだ。
そう考えると、1973年の「レミングス」、1980年の「ブルース・ブラザーズ」、1984年「スパイナル・タップ」という一連のロックパロディの系譜として見ることができる。これらはまさにダサカッコイイという意味でロックの王道なのだ
60年代後半のビートルズあたりから80年代のLAメタルあたりまでのバンドの風刺を盛り込んだドキュメンタリー風の作品だった。かっこよく見せようとしたり美談に仕立て上げようとするドキュメンタリーに対するアンチテーゼっぽくて面白かった。面白いこと言おうとしてない人が一番面白いみたいなのを体現しているようだった。また爆音は正義という価値観を揺さぶられるメッセージ性のある映画だったので非常に良かった。
R

Rの感想・評価

3.0
ロブ・ライナー監督が描く「ロキュメンタリー(ロック+ドキュメンタリー)映画」であるが、架空のロックバンドのロキュメンタリーと知ってビックリ。本当に映像がリアルで、そのバンドがそこに居る感が凄い!

1960年代にデビューしたイギリスのロックバンド“スパイナル・タップ”がニューアルバムを引っさげて全米ツアーを行う。
以前は、ビートルズ風スタイルだったこともあるバンドが、現在ではヘビメタバンド。
ジャケット猥褻問題、ジャパンツアーも行ったりするリアルさ。
ジャパンツアーではジャイアンツ・ユニフォームまで来ている(笑)
本当にこんなバンドいそうである。

ヘビメタバンドを描いたこの映画、割と面白かった。
精密に作り込まれた架空ヘビメタバンドのモキュメンタリー映画!!

 海外adultswimで人気を博しているMetalocalypseというカートゥーンアニメがあるんですが、コンセプトはこの映画とかなり近いです。Spinal tapが架空のヘビィメタルバンドのモキュメンタリーならMetalocalypseは架空のデスメタルバンド、Deathklokのプライベートやライブをアニメ化したもので、どちらにも言えるのがバンドあるあるを精密に再現していたり、元ネタってもしかしてあのバンドか?って言う皮肉やジョークを入れてくるところです。

 特に知識のない監督が一過性のムーブメントだからとりあえず適当に!!と中途半端に作ってしまえば、ファンはガッカリしますし、架空バンドがここまでカルト的な人気を誇ることはなかったと思います。制作に携わった方々の努力に脱帽です。
もっとこんな映画増えてほしいなぁ...
H2

H2の感想・評価

3.6
架空バンドのコメディモキュメンタリー映画
スタンド・バイ・ミーの監督のデビュー作

どっかで見たことあるようなロックバンドあるあるがいっぱい
ちびストーンヘンジと小人でめっちゃ笑った
 1984年制作、ロック・ファンの間では有名なカルト・ムーヴィーで、なぜか今頃(2018年)日本初公開。とはいえ既にDVDにもレンタルビデオにもなってるので、見たことのある人は多かろう。時は1982年、60年代から活動する英国バンド<スパイナル・タップ>が新作を引っさげ全米ツアーする様子を追ったドキュメンタリー……という設定のコメディ映画で、節操なく当時の流行を追い続けるスパイナル・タップの姿を通じてロック・バンドのステレオタイプを徹底的に茶化す。『あの頃、ペニーレインと』なんかは、『スパイナル・タップ』を参考にしてるというか、『スパイナル・タップ』的なお笑いにならないように注意深く練り上げたはず。監督はロブ・ライナーで、劇中の架空ドキュメンタリーの監督役としても登場する。

  80年代のLAメタル全盛期を背景に作られたので、当時のメタル文化を知らないとよくわからないであろう箇所もあるが、今の若いファンにも面白さは伝わると思う。スパイナル・タップの歌詞のくだらなさは抱腹絶倒もので(もちろん当時のLAメタルのパロディ)、「曲名は?」「オレの息子をなめろ、だ」というあたりから笑いが止まらなくなった。私はDVDを持ってますが、ニュープリントで画質も音質も向上、大きな画面になって迫力も増している。字幕もリニューアルしてるはずなので、DVD持ってる人もこの機会にぜひ。6/16より公開。

やっぱりロックはヴォリューム・イレブンで鳴らさないとね!(2018/4/10記)
かつて伝説的ロックバンドだったスパイナル・タップのモキュメンタリー映画
ファンである監督目線で語られていくので結構見やすいつくりになっている
所持品検査で股間に隠し持ってる件とか背景の発注サイズを間違えてライブする件とか最高にくだらなさ全開でよかった
仁

仁の感想・評価

3.7
最高にバカバカしい!!

普通にモキュメンタリーとしての出来に感動した。大真面目にふざけていて、とても設定の上の虚構だとは思えない。色んなハードロックバンドの密着映像見てきたけど再現度があまりにも高すぎる。

イギリス出身かつ80年代前半の垢抜けきってないルックスもリアル。初期のデフ・レパードみたい。
モキュメンタリーと言うジャンルを知らんかった・・

何か変だなと思ったのが一か所くらいで、
完全ドキュメンタリーと思っておりました。

遺跡のセットが小さすぎて小人が出てきた所はコメディだね。
ロックバンドあるあるをシュールに描いたブラックコメディといった感じですかね?控室から、ステージに迷って行けないとか、ヴォリュームの目盛が11まであるとか、メンバーのガールフレンドが介入してくるとか…、笑えました。また観ますネ、これは。

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