ごてふ

その場所に女ありてのごてふのレビュー・感想・評価

その場所に女ありて(1962年製作の映画)
3.8
通りすがりの新文芸坐にて。パチンコ店(マルハン)の開店前の行列かと思ったらトークショウ目当ての一群だった。9:45の上映前には266ある客席が満員御礼。男女比率6:4、後期高齢者過半、8割は還暦過ぎと見た。しかし10代と20代は区別つきますが、還暦過ぎと古希前後など一瞥しても判りませんわな。特集≪日本映画のヒロイン 司葉子 美しさと凛々しさと≫と銘打って27作品を日替わり上演しているが、まだ1/4ほど未見あり。老後の楽しみが増えた心地。本作は再見。監督は鈴木英夫。広告業界を舞台にした今で云うジェンダー映画。戦後20年近く経って既にこうした女性の職場(広告業界)進出あり、作中人物たちが抱える問題が古びていないことに改めて驚く。終映後に司葉子と宝田明のトークショウあり。33本の競演があるそうな。ご両名、失礼ながら傘寿を超えているとは到底思えないほど容姿・言動は矍鑠たるもの。特に往年の東宝看板女優の変わらぬ脚線美に殿方は眼福であったろう。我が隣席のおばあちゃんも少女の瞳で舞台を見上げておりました。演者・観客ともに長生きはするもんである。
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