あきしげ

怪奇!兎男のあきしげのレビュー・感想・評価

怪奇!兎男(2004年製作の映画)
1.5
始まって2分で心を掴まれた作品。

良かった点。

・全体的なレベルの低さ
・アメコミ調カット割り
・5人中3人のおっぱい

悪かった点。

・兎男の悲哀感が圧倒的に足りない
・チャップマン&フルチの消化不良
・使い回しってレベルじゃない施設
・ガバガバすぎる設定と展開の構成

クソ映画が高じるとバカ映画になります。
バカ映画が人気出るとカルト映画になる。
本作は残念ながらバカ映画の域に留まる。

似たような作品として『案山子男』を思い出す。
どちらも低予算B級映画の共通点を持っている。
主人公も冴えないが変身して一気に変わります。

『案山子男』はちゃんと主人公を描いた。
そのおかげで土台が安定して説得力ある。

本作は主人公の描写がそこそこでした。
そのせいで兎男の設定がガバガバです。
基本的にただ食い散らすだけの存在に。
そこに悲哀感があればドラマチックに。
残念ながら本作はバカとエロがメイン。

カット割りをアメコミみたいにした演出の方法。
これはアン・リー監督版『ハルク』を思い出す。
あまり良いイメージがないので残念な気持ちに。

主要女優陣のレベルは中の中という程度。
5人いるけど3人がおっぱいを出します。
他に関係ない女もポロリするが顔が微妙。

本気なのかギャグなのか分からない描写が多々。
開始2分で登場したフレデリコというウサギだ。
どういう意図でそうなったのか製作に聞きたい。
これが本気なら痛いし、ギャグならば痛いです。

個人的には『恐怖!キノコ男』の方が笑えた。
本作は主人公の描写が足りないのが痛すぎる。
ちゃんと主人公を描けばもっと楽しめたはず。

本作は特定の好事家だけが楽しめる作品となっています。
普通の映画を観たい人は別の作品を観る方が賢明な判断。
あきしげ

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