くぅー

苦役列車のくぅーのレビュー・感想・評価

苦役列車(2012年製作の映画)
3.9
my映画館2012#60> 懐かしき『リアリズムの宿』あたりの初期の山下敦弘監督の空気感…物凄くしっくり来た余韻(笑)
日銭は酒や風俗に遣い、格安アパートでさえ家賃滞納のだらしなさだが、なぜか読書だけは好きで、犯罪者には成り下がらない奴…そんな彼に初めての男友達と憧れの異性と青春らしい日々が訪れるが、コンプレックスが彼を襲い、やがて苦い結果になる様が見所。
『タクシードライバー』のトラビスの様に暴走させたらドラマチックになる主人公を、そこはかとなく味のある憎めない野郎として描き切る真骨頂と、あの意表を突いた反則オチには拍手。
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