ロクデナシここに極まれり。
主人公クズというより、人間として大切なものが欠落してる人って感じだった。その場限り極限まで刹那的な人間。日銭稼いで、風俗行って好きになった女の子にも自分のやりたい欲求をぶつけらて迫ることしかできない、かりた金は返さず、数少ない友人にも見捨てられる。
一層の事清々しいっていう人もいたけど、
あまりに自分が思ったことしかできなさ、まっすぐつんのめってしか歩けなさが痛々しくて見るのが気持ちよくはない映画だった。
けれど、彼は生きてる。なにかしら落としてきちゃった欠落人間でも生きてるってのが救いかも知んない。
蹴られて、殴られて、地を這って彼が咲く日は来るのだろうか。少しだけ希望を持てる最後でよかった。
いやでもほんとに、森山未來すごいなぁと。この人じゃなきゃ演じられんかったやろなぁ。生理的な嫌悪感湧くくらいの、気持ち悪さ。こいつ、ほんとに!もう!ちゃんとしろやー!って本気でなる。
マキタスポーツがキーパーソンチックなの、笑ってまう。そして、いい味出してる、流石。