Qちゃん

悪徳のQちゃんのレビュー・感想・評価

悪徳(1955年製作の映画)
4.0
ロバート・アルドリッチ監督が描いたハリウッド映画界の裏世界。
元は舞台劇だったようなので、主人公の映画俳優の室内劇がほとんどであり、風景による物語切替えは少ない。ただ、内容は濃いものになっていて、映画界には契約上の駆け引き、殺人、他人の人生を台無しにしてもノシ上がろうとする者などが描かれる。

ある映画スターがいる。演じるのはジャック・バランス。
彼は、ちょうど7年契約が終わり、契約更新の時期が来たが、2流映画ばかりに出演させられるのにウンザリしていて、契約更新を「拒否」しようと考えていた。
そんな彼の契約相手は映画会社の大物だが、彼を破滅に導くような秘密を握っていて、契約締結を迫る。
また、この映画スター、長年つれそった妻に背く行為=不倫などをしていて、本当の愛に気付いていない。
そして、「契約拒否すると刑務所行きになるぞ!」という驚く展開になっていき……

なかなか面白いアルドリッチ作品であり、この映画原題は『THE BIG KNIFE』だが、邦題の『悪徳』が結構しっくり来る佳作であった。