ゆっきー

悪徳のゆっきーのレビュー・感想・評価

悪徳(1955年製作の映画)
4.0
凄すぎて絶句。強烈。セリフだけの舞台劇みたいなのに、滅茶苦茶面白い不思議。ハリウッドの舞台裏の、クソ野郎どもの強欲と陰謀の応酬でひりひりする。主人公の妻ですら、自分の不倫を隠しながら善人ずらして主人公を攻め立てる。

ロッド・スタイガーのやりすぎの大げさな演技が逆に映画的になってたw あの、殴られると思って、手をクロスさせてガードする様子には笑ってしまった。帝王なのに、その後、頭をぺちんとはたかれる屈辱。

ロッド・スタイガーの子分と、アイダ・ルピノが会話中、天井から水漏れ(ジャック・パランスの入浴中の自殺の暗示)のシーンで、子分役が、会話しながらも画面外の何かに気付いて視線を外に移すシーンなんかはもう、ぞぞぞってするよ!
ゆっきー

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