1947年のエリザベス王女とマウントバッテン公爵のご成婚に乗じて作られた作品。
この結婚を記念したロンドン公演に招かれた兄妹。
恋愛に奔放な兄妹が、歌って踊って真実の愛を見つけるまでを描くミュージカル。
アステアはこのときすでに50歳過ぎたころ。
もちろん全盛期よりは衰えを感じるかもしれないけどそれは若かりし頃の彼自身と比べればの話であり、相変わらずのにやり顔で華麗なターンを決めてくれる。
帽子掛けと踊ってみたり、サンバのリズムに乗ってみたり、ダボダボの上着を着てならず者のごとくなってみたり。
かなりくだけた今までにないようなバラエティ豊かなダンスを見せてくれる。
一番の見どころはやっぱり「You are all the world to me」でのソロダンス。
ホテルの壁や天井を駆け上がり縦横無尽にダンスダンス!
ダンス中の彼には重力がかからない説を私は結構本気で信じてるんだけど、これは本当にかかってない!びっくり!
このシーンのために大金をかけ、360℃回転可能なセットを作ったらしい。時代がやっとアステアのダンスに追いついたかのよう。
ストーリーはいつも通りあってないようなものだけど、兄妹のキャラがしっかりしている分ドラマパートも面白かった。
最近ミュージカルと言えばLaLaLandばかり観ていたので、久々にアステアのダンスを観たら改めてその素晴らしさに感動しました。
47/2017