しゅんかみ

ロッキー5/最後のドラマのしゅんかみのレビュー・感想・評価

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)
4.3
いや、これシリーズ中でもかなり良い方なのでは…?評判悪いという前知識があった反動かもしれないけど、なかなか好きだなこれ…

 前作の直後から話は始まるんだけど、実際には年月が経ってるわけで、みんな…老けてる…
 特にエイドリアンとポーリーの老け方は結構ショッキングですね。観たのが4と立て続けだったせいもあったけど、これにはやや面食らいました。
 しかも、息子のロッキー・ジュニアとして出てくるのがスタローンの実の息子…
 このあたり、ダメ映画的な匂いがしてきますけど、ある意味ではロッキー=スタローンではあるわけで、実の息子に語りかけるあたりは真に迫ってるものもある。ていうかこの息子さん、イーライ・ロスに似てるな〜と思って調べてみたら、数年前に亡くなってしまったあの息子さんなんですね…


 この映画でのロッキーはセミリタイア状態で、新たにトミーという、素質のある若手をトレーナーとして育てようとしている。
 新たな息子とも言えるトミーと、実の息子であるジュニアとの間で揺れる中年として描かれるんだけど、シリーズを終わらせるために次世代に何かを伝えようともがくロッキーがなんともいじらしいというか健気というか、泣けてしまいますね。

 そのトミーが、名声と金に目が眩んで悪徳プロモーターについてしまい、さっさとチャンピオンになってしまうんだけど、そんな事をされてもトミーの試合をテレビで観て白熱してしまうロッキーの姿もなんともいじらしいというか健気というか、泣けてしまいますね。 

 クライマックスは、前4作までとは違い、リングの上のバトルではなく、ストリートファイト!
 この意外なラストも、5作を観てきてこそ、まあでも、ロッキーはこういうやつだよな!このフィラデルフィアの片隅もまたお前の原初だよな!と、手に汗握って観てしまいました。
 数日前までロッキーに息子がいたことすら知らなかったので、『2』の感想にも「子供はこの後どうなってくんだろう」と書いたけど、ちゃんとその関係にも触れていくシリーズは誠実だなあとも感じた。


 残念ながら年内『クリード』は間に合わずだったけど、次は実はもう観ている『ロッキー ザ・ファイナル』。この映画が今年の映画見納めとなってしまったわけだけど、奇しくもこれがなんとなく今年の締めに相応しい気がするので悔いはなし!