第1作の監督である、ジョン・G・アヴィルドセンが撮る。
ロッキーは4で、バブル化のインフレを迎えた事で、強引なちから技により、フィラデルフィアへ引き戻す。
さらに、プレーヤーとしては引退、トレーナーに回ることで、実の息子との仲はこじれ、トミーというボクサーを育てることに没頭してしまう。
そして、通常の発想では考えられない、ストリートファイトで決着する珍作。
ミッキーの回想シーンは、大きな感動ポイントになっている。
ロッキーがダウンから立ち上がるときの、フラッシュバックシーンもカッコイイ。
また、歴代の名シーンを集めた、エンドロールは見逃せない!また、幻の完全版をソフト化して欲しい!!
5はシリーズの中でも不評が多いものの、実はこの作品での師弟関係のテーマを描いたからこそ、クリードにつながったという、重要作という位置付けとなっている。
ファイナルこそ間が開いたが、ロッキーは5まで地続きのシリーズ。
特に、4までは3年毎に製作され、前作から直接続くのが特徴。
当初は、3で終わる構想であったものの、4が製作され、最大限の影響力を示し、5ではシリーズを終わらせようとしていた。
しかし、その出来に納得していなかったのか、スタローンは、16年振りにロッキーを
ファイナルとして立ち上げる。
「もうロッキーはいいのに」そんな空気感はありつつも、観た誰もが激烈に感動させられてしまったファイナルの完成度の高さ。
スタローン自身もこれを機に、「ランボー最後の戦場」、「エクスペンダブル」、「大脱出」で再起動していく。
さらに、ロッキーのスピンオフの話が舞い込む。
「ファイナルでキレイに終わったのに?」またもや不穏な空気流れつつも、観た誰もがしびれまくったクリードの大傑作さ。
ロッキー・ザ・ファイナルにより、ロッキーが再評価され、クリードが大傑作となったのも、ロッキー5があってこそ。
確かに1つの作品としては、強引な設定や、
めちゃくちゃな所も、あるのかもしれない。
ロッキー・ジュニアに比べて、敵役キャラの深掘りが足りないなど至らない点もある。
しかし、ロッキーシリーズという線で観たとき、ロッキー5は重要な役割を果たしているのである。