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ロッキー5/最後のドラマのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)
2.0
「まだピッタリだ」チームって?マネージャートレーナー:ロッキー誕生に一家の大黒柱としても頑張って鳴り止まぬロッキーコール!スタローンもうベテランポジションの貫禄で教えられる側から教える側になったのは何より本シリーズが長年愛され続いてきた証明。だから単体じゃ厳しい本作もどうにか見ていられる。本作があるのは大いなる本シリーズの前例たち・遺産のお陰、全部ロッキーが好きだから。"V"だけにVictoryとはならず?
「俺の全てはここから始まった」最初の作品イメージから乖離していっていた前作前前作あたりもそれぞれに作品としては非常に楽しかったけど、今回は意識的に原点回帰を図ったものも有終の美とはならず。もちろん良い意味でだけど皆歳を取ったものだな。まず貧乏暮らしに転落する理由に拍子抜け、実世界には集り屋はごまんといるから必ずしも非現実な空想じゃないのだけど。相手がプロとして老齢で引退もした満身創痍のロッキーにあそこまで固執する理由もよく分からない。この世界じゃ若い世代育たなさすぎるだろ、という異常事態を皆深刻に受け止めるべき。肝心のトミー・ガンがあまり魅力的じゃないから単なるムカつく鼻持ちならない野郎どころか、むしろ敵キャラって顔に見えるのは気のせいかな。スターダム駆け上がるのも早すぎて薄味総集編感、ロッキーが貧乏に喘ぐと他の者が成金趣味にジャラジャラ言わせる世界の真理。最初はあんなに「ロッキー、ロッキー」言ってまとわり付いていたのに急に何だよ、アホみたいに口車に乗せられて操られ過ぎ意味不明。なのにパパロッキーは急にかつての自分を如実に重ね合わせてトミー・ガンへの面倒見良くなるし、息子のいじめっ子達は倒されると直ぐ友達になるし(おまけにとんでもないピアス着けてるし←こんなあからさまに焼きもち妬くなんて可愛いやつめ)。そういう所こそ葛藤やドラマが生まれそうなのに。構ってほしい振り向いてほしい見てほしい親子・父息子関係と師弟・疑似兄弟親子関係、承認欲求。人生の残酷さにいぶし銀の哀愁も帯びている。パワーの悪用という反面教師と他人に自分の未来・希望を仮託した依存関係、ここで描かれる葛藤はリアルな筈なのに乗った蓋を開けると過去作品の中で一番弱かった。そして彼はワーキングクラスヒーロー的ストリートに戻っていく。やろうとしていることは筋の通った意義深い事なんだろうけど色々と弱い気がした。
P.S.『ゴッドファーザーPART III』酷評している人に見てもらいたい?『ロッキー・ザ・ファイナル』作って『クリード』も続いて良かったね本当に

「人生にはA面とB面がある」「愛している人がいるのに何故自分の命を粗末にするの?」"Nature is smarter than people."「リングの外でも立派な人間になってみせろ」スラム化「あたし他の子と一緒じゃないのよ、いつかここから抜け出したいの」「早く抜け出したいよ」「KOできるオヤジがいただけマシさ」「あげすぎよ」「俺もあいつから貰ったぜ新しい人生を」「握手しただけさ」「欲しいものなんかないよ」「去年とは違う、パパもね!」「チームだなんて嘘つきだ!」「世間に俺を見直させる最後のチャンスだ」「あなたは彼にないハートを持ってるわ」「お前が汚い裏切り野郎だからさ」ペーパーチャンピオン「ロッキーの影から抜け出せるか?」「ロッキー・バルボアにはなれないだろ?」「ロッキーは今でもファンの偶像だ」「奴を拾い上げたのが間違いだ」「殴るなら俺を殴ってみろ」「よくも僕の部屋を取ったな!」「チクショウやられたよ」笑ったww
TOMATOMETER27 AUDIENCE31
Critic Consensus: Rocky V's attempts to recapture the original's working-class grit are as transparently phony as each of the thuddingly obvious plot developments in a misguided installment that sent the franchise flailing into longterm limbo.
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