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ロッキー5/最後のドラマのEPATAYのレビュー・感想・評価

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)
2.0
これはないでしょ...
あくまでも僕個人の意見ですけど最悪です。

割と長文の怒りの感想です。
好きな人申し訳ないです。

序盤は良かったよ!
というか最後以外は最高!
シリーズのラストに相応しいドラマで最高だった。
これにロッキーはどう折り合いをつけるのか。本当に期待しました。

でもなんだあれ。
ストリートファイトって。

1〜4はなんだったの。

『ロッキー』は敵対する人を殴る映画で「ボクシング」はその口実に過ぎませんっていうなら理解できますけど。

1はさ、場末のリングでしか戦う機会がなくて、金貸しの下で借金取りをしていたロッキーがチャンスを掴みリングで戦う生きがいを得たんですよね。

実際にそういうことをしていたかは分からないけど、リングの外で拳を使うことを辞めてリングの中で使うことを決意した、ボクサーになることを決意したんですよね。

だからこその2.3だし、4ではライバルを殺したやつをリングで倒した。

なのに最後の最後でストリートファイトするってことは、最初のヤクザまがいに戻るのと同じだと思うんです。

そもそも、ボクシングを始めた息子が路上でいじめっ子を殴ったら怒らなきゃだめでしょ。

まさか自分も同じことをするとは。
あんな場面でロッキーのテーマ流さないでほしい。

相手がボクサーだろうと、大事な人を殴られたからだろうとあそこで相手と同じところに堕ちたら意味なくないですか?

「俺のリングは外だ」ってなんすか。

ストリートファイトのくだりを『ワンピース』に例えているレビューも見つけましたが、僕はそれとは似て非なるものだと思います。

仲間を傷つけられたルフィがベラミーをぶっ飛ばしたとき。
チャルロス聖を殴ったとき。

あれがスカッとするのはルフィの海賊としての信念のもとに敵をぶっ飛ばしてるからですよね。

それで例えるなら今作のストリートファイトは

ベラミーの信念を一発でへし折ったあとに二度と歩けなくなるまで何発もぶん殴るようなもの。
チャルロス聖を観衆の前で見せしめで殺すようなものです。

スカッとはするかもしれないけど、あのストリートファイトでロッキーはボクサーとしての信念を完全に捨てています。

先にも書いた通り、ボクシングはおまけでロッキーにとってボクシングはその程度だっていうなら別ですけど。
もしくはボクシングがそういう精神の格闘技だって言うなら話は別です。

前半の人間ドラマが完璧だっただけに本当に残念です。
シリーズ最後の作品で一作目の監督を起用するとかワクワクでしかないのにどうしてこうなった。

今までと同じ展開なのを外したかったのかもしれないけど方向性違うでしょ。
そもそもロッキーはthe王道が良いんだから、その中で人間味溢れるドラマを如何に新しいものを作り出すかだと思いますけど。

別にリングに上がらなきゃ駄目だとは言わない。
百歩譲ってストリートファイトをすることになるまでは許すとしても、あそこはロッキーはボコボコにされても一切手を出さないで立ち続けるべきではないか。

それが息子に本当のボクシングを教えることになるんじゃないですか?
それがガンにボクサーとしての生き様を教えることになるんじゃないですか?

ワンピースの話に戻るならあの場面はベラミーを倒す場面じゃなくて、その前のどんなにバカにされても一切手を出さない場面です。

シルヴェスター・スタローンも納得できなくて、リブートという形で「ファイナル」作ってるけど、そもそも脚本あなたですよね。

もしかしたらスタローンの最初の脚本通りに行かなかったりしたのかもしれないけど、詳しい事情は知らないけど、なぜ脚本の段階で気づかない。

「ファイナル」であんなに完璧な終わりを見せてくれてるのに。

途中まで☆5だったのにストリートファイトで一気に☆2まで下がりました。
クリードのこともあるし、この作品はこの作品で意味あると思いますけど、それと評価は別物だ。

何度も言いますけど、ストリートファイト以外は最高です。

すみません。怒りの感想でした。
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