Otun

ロッキー5/最後のドラマのOtunのレビュー・感想・評価

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)
3.1
年末。私は連れ合いを真のロッキー信者にするべく、このシリーズを二人で観直すと決めた。
そして、その上で新年から劇場公開予定のクリード2をテンションMAXで一緒に観に行くんだ。そうワクワク思っていた。

がしかし。時は、年末から年度末。
互いに仕事に忙殺され続け、二人でのロッキー鑑賞は遅々として進まなかった。
そして、気がつくと、私が心底楽しみにしていたクリード2は劇場公開を終えていた。

そんなね、現在、3月中旬の暖かな昼下がり。私は今、こんな事を思っています。
『こんなんやったら連れ合いと一緒になんて観直さず、1人だけで、1人だけで観直して、1人だけで劇場観に行くんやったぁぁぁぁぁっっ!!!』。
ええ。もちろん、んな事、連れ合いには言いません。言えません。無論。
とまぁ、そんなこんなでも、ようやくの『ロッキー5』再鑑賞。初レビュー。

まぁ、シリーズNo.1の駄作と名高い今作。
この評価の是非は、やはり冒頭に詰まっていると思うのです。
今作は、過去作と同様、前回のダイジェストから始まります。
相手は、米ソ冷戦下での、ソ連のドラゴ。近代ボクシングを体現する殺人マシーンの様な大男。強かった。強かったドラゴ。
が、アポロへの友情と、持ち前の不屈の精神で辛くも勝利をもぎ取ったロッキー。その彼が満身創痍でアメリカに戻る。
息子が飛行場に迎えに来ているとのこと。あの、かわいいかわいいロッキーjr。そら、一刻も早く会いたいよね、ロッキー。ああ嬉しそうだ、ロッキー。ほら、来たよロッキー。
あのエイドリアン似の金髪がよく似合う、あのかわいいロッキーjrだよ。
ほら、金髪の、、。あれ、金髪の、、。くろ、いね、金髪。黒いね。なんだろ、試合直後に染めたのかしら。
いや、ロッキー。
いや、これ、ロッキー、息子じゃないね。他人だね。他人だよ。しっかりしてロッキー。目を覚ましてロッキー。

ここでロッキーがこの息子の様な少年に
『おい、ちょっと待て。一体全体、お前だれやねん』と一言発してさえいれば、今作のタイトルは、「ロッキー5」でなく、「チェンジリング」になっていた事でしょう。
が、ロッキーは言いません。そりゃ、そーだ。
だって、今作は「ロッキー5」ですもの。
しかも、この偽ロッキーjr。なんとスタローンの実子らしい。モノホンスタローンjr!
ややこしいわ。

今作の物語の肝は、実在したアメリカボクシング界の大物プロモーター、ドン・キング(タイソンとかのプロモーターね)をモデルにした男の圧政に屈しないロッキーをまぁ、描いている訳なんですが、

いやいや、スタローン。
実の息子をシリーズ途中で無理矢理キャスティングしちゃって、お前さんが一番大物プロモーターみたいなことやっちゃってんじゃん、と鑑賞後、私はそんな事を思ったのでした。