戦争の無情さと軍隊という組織の不条理さを描いた、スタンリー・キューブリック監督の戦争ドラマ。
第一次世界大戦下のフランス。ダックス大佐は無謀な指令に従うも、作戦は敢えなく失敗。その責任は無実の3人の部下に押し付けられる。
「愛国心とは悪党の最後の言い訳」
戦争が"人間らしさ"を奪う。
前半は戦場、後半は軍法会議。
『1917 命をかけた伝令』が基にした作品ということだが、確かに序盤はほぼほぼ同じ展開。
完璧主義者のキューブリック監督らしく、画作りがとても繊細。特に、戦場での突撃シーンの迫力が圧巻。
部下を守るため、腐敗した組織に立ち向かうダックス大佐(カーク・ダグラス) の高潔さが際立っていた。ラストシーンはとてもエモーショナル。
観終わってから考えると、原題の"PATHS OF GLORY"ってとても深い。
"Gentlemen of the court, there are times that I'm ashamed to be a member of the human race and this is one such occasion."
"Give them a few minutes more, sergent."
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