広島カップ

突撃の広島カップのレビュー・感想・評価

突撃(1957年製作の映画)
3.1
新幹線の車両、前方のドアから後方のドアまで(逆でも一緒ですけど)速足で通り抜けた経験、皆さんありますか?では後ろ向きに速足で通り抜けた人は?こちらは流石にいないでしょうね(笑)。
その時見える車内の風景、これが噂のキューブリックの移動するカメラワークです。
テクニックの詳細や難易度は知りませんが、キューブリックはこれが大好きなようでその後の作品にも度々登場します。
この映画でも大砲の弾がバンバン飛び交う前線の塹壕の中をスルスルスルっとカメラが通り抜けてきます。前向きにも後ろ向きにも。

第一次世界大戦下、独軍対仏軍の戦線が舞台です。
仏軍の将軍が下した無茶苦茶な突撃命令に従わなかったとして、士気の低い兵士達に対する見せしめのため、なんと三人の兵士が銃殺処刑されてしまいます。
第一次世界大戦における仏軍のことについて全く知識が無いので何とも言えませんが驚きです。これは仏国の戦争、あるいは第一次世界大戦当時の各国の戦争では普通のことだったのでしょうか?なんかお隣の国みたいですよね。
最後に独軍の捕虜の女が唄う歌を聴きながら、仏軍兵士達がボロボロ涙を流すシーンがありますが、男どもをこんなに泣かすなんてキューブリックの演出としてはちょっと珍しいのではないでしょうか。