しょしょしょ

突撃のしょしょしょのレビュー・感想・評価

突撃(1957年製作の映画)
3.8
第一次世界大戦、フランス。
「西部戦線異状なし」における前線の戦闘とほぼ変わらぬ状況がフランス側から描かれていて、数百メートルを奪うために数万の命が落とされている悲惨さ。
ただ、今作は不条理な戦争への怒りにとどまらず、軍隊組織そのものが孕む矛盾を問題視していて、組織のためには味方の兵士に対しても手段を選ばぬ非常さ、大佐の正義感なんてのが色濃く出てた。

同じ時代の戦争を題材とした反戦映画にも関わらず、場面の一つひとつが丁寧かつスッキリとしててキューブリックの凄さも改めて感じた。
あと、大佐がめっちゃかっこよかった。大佐の立場でありながら自ら砲撃降りしきる戦場を兵士の先頭を進み士気を高める姿、いつの時代もこういうリーダーが必要だ。

2020.291
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