ペコリンゴ

ホット・ロッド/めざせ!不死身のスタントマンのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.4
記録。
偉大なる付けヒゲ。

年は明けても書くレビューは12月鑑賞分。
そして年末最後の『ビバリウム』同様に年明け一発目としてはたぶん不相応、というか鑑賞されてるフォロワーさんゼロなこの作品を。

どことなくジェシー・アイゼンバーグに似てるアンディ・サムバーグ(バーグ繋がり?)主演のコメディ映画で、コメディアンでもある彼の俳優デビュー作です。

ちなみに、元々はウィル・フェレルのための脚本だったんだとか。

スタント中に事故死した亡き実父に憧れ、自身もスタントマンになる事を夢見るロッド。といってもスタントはいつも失敗続き。そんなある日、折り合いの悪い継父フランクの深刻な病状を知ったロッドは、手術費を稼ぐために15台のバスを飛び越えるという大スタントを成功させるべく仲間たちと奮闘する。

うん、愛すべきバカってこういうことなんでしょうね。

空回り野郎のロッドは勿論のこと、彼の仲間は大体変なヤツだし、なんか絶妙にダサい。類は友を呼ぶを体現する彼らに何の文句も言わずに付き合ってくれるデニース(アイラ・フィッシャー)が超イイ子。

単なるおバカ映画と言われれば、まぁ大体当たってるんだけど、ロッドが継父を死なせたくない理由がちょっと普通じゃない。
喧嘩ばかりして負け続けてるし小馬鹿にもされてるから憎しみにがこもってる。でも継父には継父なりの思いがあって。その辺は熱いものを感じましたね。

EUROPEの楽曲が何曲か使用されてるのも良かったな。全部「The Final Countdown」からだったと思うけど、タイトル曲が使用されてたら盛り上がったのになぁ。

まぁ、爆笑できるかというと個人的にはそれ程…でしたが、ポンコツなおバカたちのユルくて熱い青春を描いた本作、たまにはこんな作品も悪くないなって思いました。