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ストップ・ロス/戦火の逃亡者のmhのレビュー・感想・評価

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軍隊側が除隊を延長できるアメリカのストップロス制度についてのエンタメ映画。
序盤にリアルで緊迫感あふれる市街戦がある。仲間は死ぬし、大怪我するしで、命からがら戻ってくる。
故郷に凱旋するも、昔懐かしいひとたちとうまく交流できない。そのあたりは、ちょっと「勇者たちの戦場(2006)」はいってる。
でも除隊するから、ここでやっていくしかないんやで。んで、突然ぶっこまれる、ストップロスの話。
ストップロス制度については英語版ウィキペディアに詳しく出てて、
・最初の契約に含まれている。
・契約は基本8年で、現役兵として戦地で2~6年過ごし。残りの期間は予備役として勤務する。
というわけで、この映画で扱っているようになにからなにまで理不尽ではないといのがポイント。
そりゃそうだ。相手は軍とはいえ雇用契約なんだから、法務方面バッチリでしょ。いっぽうでさまざまな問題があるのも確か。というようなことがウィキペディアに書いてある。
この映画ではさんざん渋った挙げ句に結局、戦地に赴くことになるエンド。中盤にやっていた退役軍人が日常生活に戻れない問題は棚上げするというシニカルエンドでもあった。
退役軍人の話は「我等の生涯の最良の年(1946)」が決定版だと思ってて、これもその系統の映画でした。
脇役のジョセフ・ゴードン・レヴィットに違和感抱いてたら、「500日のサマー」でブレイクする前の作品だった。
面白かった。
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