アタラクシアの猫

ナチスの犬のアタラクシアの猫のレビュー・感想・評価

ナチスの犬(2012年製作の映画)
3.6
ドイツ占領下のオランダにユダヤ人1000人の命を救った実在の英雄が居た。
英雄はユダヤ人から唾をはかれる。異端の英雄物語。
シンドラーや杉原千畝、樋口季一郎※とは一味違う。
※樋口某…自分で調べなさい。

1942年。オランダの劇場支配人のウォルター・ススキンド。
既にユダヤ人のドイツ移送は始まっていた。
ススキンドの劇場は接収。
500人収容する待機場所に提供して移送を免除されたススキンドと家族。
その代わりオランダ国内15万人のリストをチェックして、ナチスの軍人の元、ユダヤ人の移送の管理を任される。

情報は操作されていた。
ススキンドは労働者確保の為のドイツ移送と思って協力していたが、おかしい?なぜ女性も子供も移送か?

内情を知る人物から、ドイツ移送後の「シャワー」の話しを聞く。男も女も子供も、裸にされてシャワーを浴びる。それは水ではなくガスだ、と。虐殺の事実を知ったススキンド。

ユダヤ人の子供ローズとシモン。
その母は、ススキンドの前で裸になる。涙ながらにススキンドの手を取り無理やり股間に押し付ける母。
私を好きにして良いからローズとシモンを助けて!

ススキンドはナチスの手先を演じつつ、その目をかいくぐり子供達を隠し続ける。

移送のリストの人数と、移送者の数が合わない。
どうするススキンド。

少々、分かりにくい描写もあるし、我が身と家族を守ろうとした延長のユダヤ人救出なので、釈然としないかも。
それでもホロコーストを憎む気持ちからの行動なので、後世で、もっと評価を受けて良い人物だと思う。