みおこし

七月のクリスマスのみおこしのレビュー・感想・評価

七月のクリスマス(1940年製作の映画)
3.5
コメディの名匠プレストン・スタージェスの人気を確かなものにした名作。タイトル的に7月にレビューすべきだったなと軽く反省…(笑)。

マックスフォード・コーヒー会社が主催するコーヒーの標語コンテストに応募した、別のコーヒーメーカー会社で働くジミー。優勝者には2万5000ドルが支払われるということで、渾身のキャッチコピーをエントリーするが、婚約者のベティはそんな彼を応援しつつもどこかあきれ顔。結果が届くまでヤキモキする日々が続くが、そんな彼を面白がった同僚がいたずらで彼が当選したという小切手を捏造したことから大騒動につながってしまう…。

ちょっとしたいたずらがきっかけで起こる大騒動を描いた痛快コメディ。嘘の小切手を発行して騙すなんてイタズラ、冗談が過ぎるし人格を疑いますが…(笑)。この”嘘”のせいでジミーとベティは想像を超えた1日を過ごすことになるわけですが、あっという間に街中にうわさが広がって、まさに芋づる式にハプニングを引き起こしてしまう展開は、スピード感満載で本当に楽しかったです。
そんなに尺の長い映画ではないのに、短時間ですごい数のキャラクターがどんどん出てくるからすごい!!監督ならではクスッと笑える楽しい脚本がとにかく秀逸で、自然と観入ってしまいました。

ジミーとベティの2人の熱い絆にもほっこり。夢は信じれば叶う、っていう王道だけど純粋なテーマは、いつの時代も不滅だし感動するんだなあと。「運」も大事だけど、日ごろからの努力の大切さみたいなものも教えてもらえた気がしました。
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